2年間プロコンに強い高専で修行したあと別の高専に転校したら良い感じに成長できた話

この記事は茨城高専アドベントカレンダーの15日目の記事です。

もう15日は過ぎてるのですが、なんとなくこの記事を書きたくなったので空いてる日付のやつに登録しました。

この記事の結論

元いた高専は組織・コミュニティとしての力が大変にあり、転校先の高専は個々の学生たちの技術力が大変に強いです。

それぞれの高専にメリットがあり、組織が強い高専のメリットと個々が強い高専のメリットは同時に得ることが難しいので、転校することで短い高専生活で効率的に様々な能力吸収することができました。

もといた高専について

僕が元々いた高専は、高専プロコンに非常に強い高専でした。僕が1年の段階で最優秀賞を3年連続でとっており、自分もプロコンをやりたいと思い入学した感じです。

2年間の修行

入学してすぐに高専プロコンをやってる研究室のドアを叩き、1年生からプロコンに関わらせてもらえることになりました。

初めて先生に「あの、この研究室にこいって言われたんですけど...」って恐る恐る言ったら、「こいって言われたから来たの?」と怒られたことを今でも覚えてます。(良い経験だった)

この瞬間から自主性について色々と叩き込まれたと思います。

1年生

1年生の時はパソコン甲子園に出る事になるプロジェクトに関わらせてもらいました。

予選資料を過去の先輩の資料を参考に見よう見真似で作ってみるのですが、なかなかOKが出ず何十枚も同じ資料を書いた思い出があります。

この時は資料作成の肝など何も分からず、先輩や先生の意見を参考に何度も試行錯誤を重ねて資料を完成させていきました。

パソコン甲子園のことを同時にやりながら、先生から「とりあえずこれに出な」と勧められHackU 2018 in NAGOYAに出場し、ここでも何度も先生にアドバイスを頂きましたね。無事、HackUは最優秀賞を取れました。

1年生はとにかく多くのコンテストやハッカソンに出て、その度に資料を作りまくって資料作成の基本のキを学んだ1年です。

2年生

パソコン甲子園のプロジェクトのリーダーとして出ました。

2年生の4〜7月が元いた高専での生活の中で1番キツかったと思います。 何十枚、何百枚と予選資料を書き、何度も先生に修正をくらって半泣きで修正してた記憶があります。

無事予選に通り、今度は実装をしながらリーダーとしてプロジェクトマネジメントをしなくてはいけません。

1年生の時はマネジメントなんて一切気にせずやってましたが、この時初めてマネジメントの難しさを体感し、これまた半泣きで夜遅くまで作業をしていた記憶があります。

アイディア出しで何十個とアイディアを出し、その度にダメ出しを食らって、N回目に先生に「うん、良いんじゃない。これでいこう」と言われた時はマジで泣きました。

転校

2年生の後半くらいから暗号に興味が出始めて、暗号の研究室がある別の高専への転校を意識し始めます。

転校試験を受けて合格し、とある高専に3年から転校することになりました。

3年生

とにかく周りが強いです。

元いた高専はプロジェクトマネジメント力・資料作成力は組織的に非常に強かったのですが、転校先の高専の学生は純粋な技術力が非常に高かったです。

3年生は未踏ジュニアに採択され、ただひたすらコードを書いてた記憶があります。

別の高専に転校し未踏ジュニアの応募資料を書いてる段階で、初めて自分の書類作成能力が飛躍的に伸びていることに気づきました。 2年間元いた高専で修行した成果を感じられ、転校先の高専で周囲の力にヒィヒィ言いながらコードを書く生活は「良い意味で転校して良かった」と感じることができました。

4年生

いくつかの仕事を抱えるようになり、仕事をやりながら友達と高専プロコンに出ました。

この段階になるとなんとなく「ウケる資料」と「ウケない資料」の見分けがつくようになり、コンテストの予選に通らせるくらいならどうってことなくなりました。

はい、調子に乗りすぎです。資料作成能力について自分の能力を過信し過ぎ、プロコンでプチ炎上しました。

4年生で得た知見は、調子にのらないです。

転校してわかったこと

組織力が強い高専から個々の力が強い高専に転校するのは、大変良いです。

なんたって、組織としての力が非常に強い高専では、代々受け継がれた資料作成の肝やプレゼン方法、プロジェクトマネジメントの仕方を叩き込まれます。個々の学生たちが強い高専では、周りに遅れをとらまいと自分を奮い立たせることができ、元いた高専でまだ未熟だった自分の技術力にさらに磨きをかけることができます。

もちろんデメリットもあります。

環境がガラッと変わるというのは体にとって大変な負担であり、きちんとメンタルケアをしないとすぐ鬱になります。(実際なりました)

が、やはりメリットの部分が大きく、自分は良い意味で転校して良かったなと実感します。特に「臨機応変になんとかする能力」が1番身についたと思います。

終わり

最後まで読んでいただきありがとうございました。